基本情報

日本パック販売株式会社　ご担当者様

拠点：山梨営業所

事業概要：

スーパー、飲食店、食品加工工場などで使用される包装資材や衛生用品の卸売販売を中心に、店舗設計やレイアウトの提案なども手掛ける。「CO₂削減」や「再生可能な資源」といった地球環境への配慮・SDGsに取り組む商品の取り扱いに力を入れ、包装資材を通じて社会に貢献。千葉に本社を、神奈川・青森・山梨に営業所を構える。

ご依頼内容

・新設営業所の立ち上げサポート

・本社と営業所をつなぐVPNネットワークの再構築

抱えていた課題

テナントビルの都合で、旧営業所からの移転を余儀なくされ、新規営業所を立ち上げることになりました。通常であれば時間をかけて移転先を検討しますが、そうもいかず、急いで次の物件を探していました。

限られた時間のなか、移転先の物件によって、事務所の立ち上げにどんな作業が必要になるか見通せません。電気設備工事や通信インフラのセッティングをトータルで支援してくれる会社に依頼する必要がありました。

旧営業所での業務が一部制限を受けていたので、移転先が決まり次第、迅速に作業可能な会社にお願いしたいと考えました。TDDシステム様には本社を含めた複数営業所のネットワーク構築をお願いしており、また、他の営業所の別案件でもお付き合いがあります。当社のシステムを熟知し、スピーディーに対応いただけるので、今回の移転もTDDシステム様に依頼しました。

実施作業

日本パック販売株式会社様の営業所移転に伴い、弊社では以下の2点を実施しました。

・オフィス企画 （通信機器類の選定・レイアウト・電気容量と配線ルートの設計）

・本社のサーバーと山梨営業所を結ぶVPN再構築

オフィス企画（通信機器類の選定・レイアウト・電気容量と配線ルートの設計）

営業所の立ち上げにあたり、必要なスペックを備えた通信機器類を選定しました。

また、オフィス企画は、どこに何を設置するかのレイアウトに加え、どこのコンセントにどの機器の電源を接続するか「電源計画」もポイントです。私たちは、電話、PC、モニター、プリンター、スキャナなど多くの電子機器を設置する際の「電源のとりかた」から考えます。

無計画に機器を設置していけば動線が悪くなりますし、特に、複合機は消費電力が高いので、他の通信機器と同じコンセントを使用すると電気容量の問題も発生します。家庭でも、湯沸かし器とオーブン、エアコンを同時に使ったらブレーカーが落ちた経験があるかもしれません。オフィスで同じことが起こったら業務が停止してしまいます。ですから、適切な電源の取り方を弊社で考え設計しているんです。

機器類は邪魔にならないよう1箇所にまとめます。ブレーカーの数やコンセントの位置など、通信に関わる電気周りの設備を確認し、「この機器はこっちに置きましょう」「このコンセントはここに挿しましょう」など提案します。電気配線を含むインターネット回線の工事にお客様のみの立会いで対応いただく場合は、オンラインで現地の状況を共有いただき、工事業者の方に設置場所や配線ルートを私たちから伝えます。

「コンセント差し込み口が足りない」オフィスならではの困りごと

レイアウトを考える際に問題となるのが「コンセントの数」です。機器類を1箇所にまとめて設置すると、付近に複数のコンセント差込口が必要ですが、物件によっては手近な位置で使用できるコンセントの数が足りない場合があります。

通信機器、複合機、PC、モニターなどトータルで10個近く欲しいところが、近くの壁には2個の差込口しかない、といったケースもあるんです。

対応策としては、延長コードを使い、あちこちの電源コンセントに振り分けて配線します。当日の作業がスムーズに進むよう、事前に現地の状況を写真や動画で共有いただき、引き込みルートの確認を行っておきます。

見た目をスッキリ美しく　機能美にも通じる「配線隠し」

パソコン、Wi-Fi、複合機へのLANケーブル、電話などの設置を行った後は、配線が露出しないように隠す作業も実施します。見た目がスッキリするだけでなく、配線にひっかからなくなるので安全性も向上し、線がないぶん床や壁のメンテナンスもしやすくなります。

電気工事業界の専門用語で「配線の隠蔽（いんぺい）」と言い、重要な工程です。

施工後には、システムの動作確認に立会い、FAX送受信や通信機器・PCなど各システムがきちんと動くことを確かめて終了します。

本社のサーバーと営業所を結ぶVPN再構築

ネットワークの再構築は、移転の場合、リニューアルした機器にあわせて再設定する作業がメインです。ゼロからの新規構築とは異なり、ほぼ元のままの設定で使用できる一方、ネットワーク再構築の前段階に意外なハードルがひそんでいます。「インターネット回線の契約」です。

新規拠点の立ち上げでは、まず、電話番号・FAX番号の取得からです。そして、インターネット回線の申し込み・契約、回線の引き込み工事を行わねばなりません。

最近は回線事業者への申込み・契約は、お客様の方でしていただくことが多くなりました。回線事業者やプロバイダーとの手続きを進める際、みなさんが苦労されるのが、業界特有の専門用語です。料金プランの選定や契約フローを複雑・難しいと感じるお客様も多いので、私たちの方でも必要に応じて説明に入り、円滑に進むようフォローを行います。

TDDシステム担当者より

TDDシステムは、ネットワーク構築やセキュリティシステム構築を行っている会社です。オフィス企画関連業務として移転(引っ越し)作業も多くご依頼いただいています。

本社とのやりとりで、全国の支社もスムーズにサポート

弊社は、全国各地に支社を置く企業さまのサポートも数多く行っています。

遠方地での作業は、工事や材料の手配を協力会社に依頼し、当日の指示・監督を弊社のスタッフが現地で行います。山梨営業所のケースでは、事前に写真や動画で室内の状況を共有いただき、現地での作業は1日で終えました。協力会社との全国的なネットワークを駆使し、遠隔地でも作業が可能ですから、安心してご依頼ください。

日本パック販売株式会社様では、山梨営業所の他に、本社のある千葉や、神奈川・青森といった複数の営業所でサポートをさせていただいています。

遮蔽物の多い倉庫内で快適な通話を　ビジネスフォン・構内スピーカーの導入・設置支援

事務所に併設の倉庫では、ビジネスフォンの導入・設置を支援しました。倉庫内で使用する電話は、基本的にコードレスタイプのビジネスフォン。アンテナで電波を飛ばします。

一方、倉庫内には荷物の運搬・積載のための大型設備がいくつも並びますから、これらが遮蔽物になり、電波が通りにくくなります。アンテナの向きを調整しなければ、通話が途切れるといったトラブルにつながるんです。

ビジネスフォンの導入にあたってまず、倉庫内の電波調査を行いアンテナの設置場所を決めます。広範囲に電波を飛ばせる機器ほど高額になりますから、最適な置き場所を探るのはコストダウンのためにも重要です。設置後は通話品質を確認し、必要に応じて調整を行います。

ビジネスフォンの設置工事を行える業者はあれど、設置済みビジネスフォンの「なぜか通じない」「途切れる」といったトラブルシューティングを引き受けてくれるところはあまりありません。弊社には電話に詳しいスタッフがいますから、どこのメーカーのものでも調整可能です。

また、倉庫内でビジネスフォンと連携する構内スピーカーの設置もサポートしています。倉庫や工場ではフォークリフトが稼働していたり、搬入するトラックがエンジンをかけていたりと騒がしく、通常の音量だと聞き取れないことも。現地の状況を確認し、スピーカーの増設や設置場所の提案も行います。

各分野のプロが揃っているから、ワンストップで解決策を提供

弊社には、オフィス移転、ネットワーク構築、電話など、各分野を得意とする専門のスタッフが揃っています。ご依頼内容に応じて、最適なメンバーが作業を担当します。山梨営業所のケースはVPNの再構築作業がメインでしたので、ネットワーク構築が得意なスタッフが担当し、倉庫内のビジネスフォンの設置は電話が得意なスタッフが実行しました。

「オフィス周りの引っ越し・お悩みは当社にご相談いただければ一気通貫でなんでも揃う」のがTDDシステムの強みです。

私達はお客様の事業内容や課題を理解し、事業成長のための信頼できるパートナーとして、移転作業や設備設計、システム導入などのサポートを、地道かつ着実に行います。各分野のプロと、全国各地の協力会社とのつながりがあるからこそ、総合的な提案や、急な事態への迅速な対応が可能です。「困りごとはとりあえずTDDに相談しよう」と思い浮かべてもらえればと思います。