ビジネスブレイン太田昭和様 大阪支社事務所移転 - 難易度の高いサーバールームの引っ越しに強いTDDシステム -
目次
基本情報
株式会社ビジネスブレイン太田昭和 ご担当者様
拠点:大阪支店
事業概要:
経理会計情報システムで企業価値向上を支える東証一部上場企業。約50年間にわたって「クライアント利益への貢献」を主眼に経営コンサルティングとIT技術の融合による経営イノベーションを提唱。高度情報化社会を勝ち抜く命題を持つ企業経営ニーズに、常に創造性をもって臨み、最良の結果をもたらすために最善の努力を続けている。
ご依頼内容
・ネットワーク構築 LAN設備工事
・オフィス企画 サーバールームの引っ越し(移転)
抱えていた課題
社員数が多く、移転に伴う作業も多岐に渡っていました。部署間での要望もさまざまで、フロアも複数階に及ぶため、社内の事情をよく分かったうえで実施していただく必要があります。今回は、以前よりオフィス企画やネットワーク構築などでお付き合いのあったTDDシステム様に依頼しました。
機器・設備の設置から2年程度と経年劣化の心配がなかったため、移転後のオフィスでも、既存設備を使用する予定でした。しかしながら、ネットワークの再構築の際に増設や交換の必要な部分もあります。現状を把握し、全体のコストを抑えつつ、スムーズな移転作業の実施を希望していました。またサーバールームの移転というリスクを伴う作業があるため、信頼のおける会社に依頼したいと考えました。
実施作業
ビジネスブレイン太田昭和様のオフィス移転に伴い、弊社ではLAN設備工事、サーバールームの引っ越しの2点を実施しました。詳細は以下の通りです。
ネットワーク構築 LAN設備工事
オフィス移転に伴うネットワーク再構築の際は、半年〜1年前から綿密なヒアリングを行います。
企業規模が大きくなればなるほど、部署やフロア間での調整が重要になります。
総務部と情報システム部では、社員から上がってくる要望が全く異なるところに難しさがあります。
よくあるケースでご説明します。例えば、総務部では「事務所移転を機に、訪問者向けのネットワーク回線がほしい」と求められますが、情報システム部ではゲスト回線の設置よりも、堅牢なセキュリティを優先させてほしいと要望が上がります。
決まった予算の範囲内で、両立が難しい要望をどう調整し提案するかが私たちの腕の見せ所です。
私たちは多数のオフィス移転作業の経験から、トラブルになりやすいポイントも熟知しています。
ネットワーク構築では、単純に予算の許す限りセキュリティレベルを上げればいいというものではありません。
他部署との兼ね合いを考えずにセキュリティレベルを上げてしまうとさまざまな不具合が発生する可能性があります。わかりやすいところでいうと、総務部や事務作業が必要な部署で導入されている経理ソフトやシステムが動かなくなるリスクがあります。
そのようなトラブルを防ぐためには、事前の綿密なヒアリングが欠かせないというわけです。
またセキュリティだけでなく管理上、構築するネットワーク設備を部署ごとに分けるケースもあります。
要望はできる限り反映しながらも、部署間での調整を行い、予算内でどう実施するかのご提案が重要になってきます。弊社では事務所移転やネットワーク構築のご依頼後、別作業でリピーターとなってくださるお客様が非常に多くいらっしゃいます。普段から関わりを持つことで、よりお客様にフィットするご提案を行っています。
予算内に納める、費用を抑えるという点では、初期設計が非常に大切です。例えば、使用するLANケーブルには種類があります。高性能なLANケーブルで代表的である「カテゴリ6A」。すべてこちらを使うのが理想的ですが、一つ下の「カテゴリ6」でも十分足りる場所もあります。
「カテゴリ6A」と「カテゴリ6」の価格差は倍ほどあります。
ワンフロアへの施工で、ケーブル使用量が少ない場合は、高性能な「カテゴリ6A」をお勧めしますが、ビル内の数フロアに渡っての移転のケースでは、トータルで一万メーター以上のケーブルを使用します。そうなるとケーブル代だけで数百万円かかります。
場所ごとにケーブルを変えるのは大変ですが、手間を惜しまずに設計することで、100万円以上のコスト削減が叶う可能性があるのです。
先ほどのセキュリティレベルを上げる話にも通じますが、部署ごとに別のネットワークを構築しようとすると、その分、LANケーブルの使用量も倍々に増えていきます。LANケーブルの変更だけでなく、VLANの導入で費用を抑える案など、詳細なヒアリングをもとに、コスト削減のご提案もしています。
オフィス企画 サーバールームの引っ越し(移転)
サーバールームの移転はリスクの伴う作業です。うまくいかなかった際の損害が大きく、慎重に行わなければならない工程、配慮すべき項目が非常に多いからです。
オフィス内備品や配線工事は、移転作業を専門とする会社がたくさんありますが、サーバールーム移転作業に関しては消極的であることがほとんどです。
弊社で、オフィス移転作業の中でもサーバールームの部分のみ、受注するケースが非常に多いのはそのためです。
サーバールーム移転作業手順
お客様のご状況にもよりますが、一般的なサーバールームの引っ越しに伴う作業の流れをご紹介します。お客様に実施していただくのはごく一部の作業です。ほとんどの作業を弊社が担当いたします。
移転日の半年~一年前
お客様との段取り(要望のヒアリング、現状の確認など)
引っ越し当日 移転前事務所での作業
※お客様企業の営業終了後、18時以降に開始
<お客様にしていただく作業>
1.サーバーデータのバックアップ
2.サーバーのシャットダウン
<TDDシステムが実施する作業>
1.サーバーにつながったすべての配線にラベリング&配線撮影
つながってる線にラベリングし、どこに何が接続されていたかを把握する
2.解体作業&梱包作業
サーバーラックと機器の解体を行い、丁寧に梱包する
3.移送
協力会社の精密機器運送専門業者に委託し、新オフィスへ移送する
引っ越し当日 新オフィスでの作業
<TDDシステムが実施する作業>
1.新オフィスに到着後、新サーバールームに搬入
2.開梱作業
3.設置作業
ラックを組み立て、サーバー機器を搭載
4.結線作業
配線のラベリングと撮影した写真を確認し、元通りに結線
5.電源を入れる
―――朝までに作業完了―――
<お客様にしていただく作業>
1.動作確認
顧客企業の情報システム担当者様が、リモートもしくは現地にて、不具合がないか動作確認
<TDDシステムが実施する作業>
1.正常に作動することが確認されたら、作業完了
お客様チェックが完了するまで事務所で待機し、不具合があれば対応する
業務に支障がないよう基本的には一晩で完了させる
基本的には夕方18時から朝8時までの夜間に作業を行います。
当然ながらサーバーを止めている間は、通常営業は行えません。昼間に業務を停止したくないのは、どの企業も同じですから、土日の作業でも夜間に終えます。
東京―大阪間のように長距離移動の場合は、搬出作業を含めると半日では難しい場合もあります。
ビジネスブレイン太田昭和様では、大阪内での移動でしたので、半日で完了しました。
TDDシステム担当者より
TDDシステムは、ネットワーク構築やセキュリティシステム構築を行っている会社です。オフィス企画関連業務として移転(引っ越し)作業も多くご依頼いただいております。
サーバー構築を熟知したスタッフが行う引っ越し作業
サーバーの移転は、設置後にサーバーが立ち上がらないリスクを抱えています。
サーバーが立ち上がらなければ、企業は業務を行えません。大きなリスクと重大な責任が伴うため、通常の引っ越し業者さんでは断られてしまうケースも多いと聞きます。
弊社では多い時には月4〜5件のサーバールームの引っ越しを行っていますが、サーバールームの移転作業のみのご依頼が増えているのには、そういった背景も関係あるのかもしれません。
弊社スタッフはサーバールームの設置について熟知しているため、遠慮なくご質問ください。事務所移転が決定した段階からヒアリングを開始し、機器の耐用年数の確認や部署間での調整だけでなく、移転先のオフィスビルとの交渉まで、まとめてお引き受けします。
移転後にサーバーが立ち上がらないトラブルの原因は、輸送や取り外しの際のトラブルに限らず、機器や配線の経年劣化など、さまざまな要因が考えられます。
どんなに注意を払っていても、起こりうる事態です。
移転作業前には、必ずお客様にバックアップをお取りいただき、万全を期したうえで作業を行います。万が一、立ち上がらなかった際には再構築支援も迅速に行いますので、安心してお任せください。